ご縁があって表札をご依頼いただきました。
いろいろ相談しながら木材の表札を作らせていただくことになりました。
書道スタジオStartとして担当させていただくのは、「文字の代筆」という作業。
しかし、今回は「表札」をという依頼でしたので、表札を納品するところまで携わらせていただきました。
このお仕事を受けてから、
街中を歩くといつも歩いている道でもいつもと違って見えてきました。
「あそこにも、ここにも表札がある」ということに、まず気づきます。
次にその表札から「きっとこういう人が住んでいるんだろうな。」という想像まではじまります。
木材の表札は、年月とともに劣化します。
劣化とは言い換えれば、”アジ”と言いますか、
人の顔みたいなもので、年を取るとシワもシミも増えます。
けど、そこから感じるのはその人の魅力でもあります。
なにかそういうもので。
完成するのは数年後かもしれないし、何十年後なのかもしれません。いつまでも完成しないのかも。
表札はきっとその人の顔なのかもしれません。
手書きの文字も、手掘りの彫刻も
その顔を形成する一部なのだと感じました。
そういう大切なお仕事をいただきありがとうございました。
今回は長崎市諏訪町の「彫美堂」さんにお世話になりました。
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